イラン革命防衛隊、ホルムズ海峡に「通行料」制度を設置

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イラン革命防衛隊(IRGC)がホルムズ海峡で船舶の通過を審査・課金する事実上の「通行料(トールブース)」制度を運用していることが明らかになった。通過料は1隻あたり約200万ドルとされる。

海峡通過は前年比95%減

ロイズ・リスト・インテリジェンスの報道によると、3月13日以降、IRGCの審査を経て海峡を通過した船舶は26隻にとどまる。通常、海峡では24時間あたり平均138隻が航行するが、3月1〜25日の通過は142隻と、前年同期の2,652隻から95%近く減少した。

IRGCが通過コードを発行

通過の仕組みはこうだ。船舶運航者はまずIRGCに繋がる仲介者に連絡し、船名、貨物、乗組員全員の名前、最終目的地などの情報を提出する。IRGCの海軍司令部が審査し、承認されると通過コードが発行される。船舶はラーク島の北側を迂回するイラン領海内のルートを通り、IRGCの護衛艇が同行する。少なくとも2隻が約200万ドルの通行料を人民元で支払ったとされる。

国際法違反の可能性

この「通行料」制度は国連海洋法条約(UNCLOS)に違反する可能性が高い。湾岸協力会議(GCC)のブダイウィ事務局長は「国連海洋法への攻撃であり違反だ」と非難した。イランの国会では通行料を正式に法制化する法案も準備されている。ブレント原油は一時126ドルまで急騰し、1970年代以来最大のエネルギー供給途絶と評されている。

まとめ:ホルムズ海峡の「通行料」は、エネルギー安全保障と国際法秩序の双方に深刻な挑戦を突きつけている。


出典:
Al Jazeera – Tehran’s toll booth
USNI News – IRGC Opens Tolled Passage
Foreign Policy – Iran Puts Toll Booth in Strait of Hormuz

Photo: Chris Thornton / Unsplash

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