アップルは9月18日、最新スマートフォン「iPhone 18 Pro」と「iPhone 18 Pro Max」を発売しました。8月末にティム・クック氏の後を継いだジョン・ターナス新CEOのもとで初となる新製品ですが、いきなり100ドルの値上げに踏み切りました。背景には、AIブームで深刻化する世界的なメモリ半導体の不足があります。
Proは1,199ドルから、100ドルの値上げ
新モデルの価格は、iPhone 18 Proが1,199ドルから、iPhone 18 Pro Maxが1,299ドルからとなり、いずれも前年のiPhone 17 Proより100ドル高い設定です。両モデルとも記憶容量は256ギガバイトから始まり、最大2テラバイトまで選べます。
値上げの元凶はAIによるメモリ争奪
値上げの最大の要因は、メモリ半導体(RAM)とストレージ用のNAND型フラッシュメモリの価格急騰です。AI(人工知能)向けのデータセンター需要が世界的に膨らみ、半導体メーカーがそちらに生産を振り向けた結果、スマートフォン向けメモリの供給が逼迫しました。一部の報道では、NANDやRAMのコストは最大で400%も上昇し、発注から納品まで3週間待ちという状況も伝えられています。アップルほどの巨大企業でも、部品高騰の波を製品価格に転嫁せざるを得なくなっているのです。
今回の値上げは、9月1日にクック氏からアップルのトップを引き継いだハードウェア責任者出身のジョン・ターナス氏にとって、CEOとして下した最初の大きな判断でもあります。クック氏は15年にわたる在任に幕を下ろし、経営のバトンを渡しました。看板商品の値上げという難しいスタートを切った新体制が、消費者の反応をどう受け止めていくのか、注目が集まります。
日本への影響
iPhoneの値上げは、世界有数のアップル人気国である日本の消費者に直接響きます。日本ではすでに円安の影響で、ドル建て価格が同じでも円換算の販売価格は年々上がってきました。今回の100ドルの値上げに円安が重なれば、日本での実売価格はさらに押し上げられ、最上位モデルは30万円を大きく超える水準も現実味を帯びます。買い替えを検討していた利用者にとっては、負担の重い秋になりそうです。一方で、この値上げの根っこにあるメモリ不足は、日本の半導体業界には追い風となる面もあります。キオクシアはNAND型フラッシュメモリの世界的な大手であり、メモリ価格の上昇は同社の業績改善につながる可能性があります。ソニーグループもiPhoneのカメラ用画像センサーの主要供給元であり、アップルの新モデル発売は関連する日本企業の売上に波及します。投資家にとっては、値上げによる消費者の買い控えリスクと、部品供給側の日本企業が得る恩恵の両面を見ておく必要があります。スマートフォン一台の値札の裏側で、日本の家計と産業がともに揺れているのです。
まとめ:AI時代の半導体争奪が、身近なスマートフォンの値段にまで及んできました。値上げの背景にある大きな流れを知ることが、賢い買い物の第一歩になるのではないでしょうか。
出典:
Yahoo Finance – iPhone 18 Pro $100 price bump
The Motley Fool – Apple raised iPhone Pro prices by $100
Startup Fortune – John Ternus first move as CEO
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