米株式市場は8月を好調に終える見通しですが、ウォール街では9月相場への警戒感が強まっています。9月は過去数十年にわたり主要指数が最も軟調になりやすい「鬼門」の月として知られ、今年は中間選挙の年という波乱要因も重なります。最高値圏にある米国株が、秋にどこまで調整するかが焦点です。
9月は主要指数の「鬼門」
米メディアの報道によると、9月は1950年以降のデータで、主要な米株価指数すべてにおいて最もパフォーマンスの悪い月とされています。ダウ工業株30種平均は9月に平均0.8%下落し、S&P500種株価指数も同じ期間で平均0.7%下落してきました。「9月効果」とも呼ばれるこの季節性は、機関投資家の夏休み明けのポジション調整などが背景にあると指摘されます。
さらに今年は米中間選挙の年にあたり、歴史的に9月から10月にかけて相場の変動が大きくなりやすい傾向があります。市場では、年前半に出遅れていたセクターへの資金の入れ替え(ローテーション)が起きており、これは秋に向けた守りの姿勢の表れとみられています。
好業績が下値を支える
もっとも、8月のS&P500は企業の好業績を追い風に、たびたび史上最高値を更新しました。第2四半期の税引き前企業利益は4.8兆ドルに達し、国民所得に占める割合は18%と1950年以降で最高の水準に達しています。堅調な業績が下値を支える一方、割高感への警戒も強く、強弱感が交錯しています。
日本への影響
米国株の調整は、日本株にとって無縁ではありません。日経平均株価は最高値圏で推移していますが、ニューヨーク市場が下落すれば、翌日の東京市場も売りが先行しやすくなります。とりわけ半導体関連や海外売上比率の高い銘柄は、米国の投資家心理に敏感に反応します。
秋は米国の金融政策や雇用統計など重要な経済指標の発表が相次ぐ時期でもあり、想定外の数字が出れば為替も株価も大きく振れかねません。日本の投資家としては、9月の季節的な弱さを過度に恐れる必要はないものの、値動きが荒くなりやすい時期であることを念頭に、分散投資や余裕資金での運用といった基本を改めて確認しておくことが求められます。短期の値動きに振り回されず、長期の視点を保つ姿勢が大切だといえます。
まとめ:好調な夏の後には、荒れやすい秋が控えています。「9月は鬼門」という経験則を頭の片隅に置きつつ、冷静に相場と向き合いたいですね。
出典:
CNBC – Wall Street is headed for a winning month. Why September may be a different story
Photo: Alexandra / Unsplash


