米株続伸、ナスダック最高値──弱い雇用で利上げ観測が後退

市場

10月2日の米株式市場は主要3指数がそろって上昇しました。予想を大きく下回った9月の雇用統計を受けてFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ観測が後退し、ハイテク株が買われたためです。ハイテク比率の高いナスダック総合指数は過去最高値を更新しました。

主要3指数そろって上昇

この日の終値は、ダウ工業株30種平均が前日比250ドル40セント高の5万1,176ドル96セント、S&P500種株価指数が56.27ポイント高の7,722.72、ナスダック総合指数が319.27ポイント高の2万7,190.86でした。ナスダックは1.19%上昇し、取引時間中に最高値を付けました。

エヌビディアが相場をけん引

相場をけん引したのは半導体大手エヌビディアで、株価は取引時間中に過去最高の237.87ドルを付け、時価総額は5兆7,200億ドルに達しました。電気自動車のテスラも、7〜9月期の納車台数が48万6,532台と市場予想を上回り、約4%上昇しました。一方、スポーツ用品大手ナイキは四半期決算が振るわず、時間外取引で6%近く下落しています。

長期金利の高止まりが重しに

もっとも週間ベースではダウとS&P500がそろって下落しており、長期金利の指標となる10年物米国債利回りが5.28%と高止まりしていることが、相場の重しとなりました。金が1オンス4,162ドル台で推移するなど、安全資産への資金流入も続いています。

日本への影響

米ハイテク株の最高値更新は、東京市場の半導体関連株にも波及しやすく、アドバンテストや東京エレクトロン、ソフトバンクグループといった銘柄が買われる展開が見込まれます。エヌビディア向けに製造装置や部材を供給する日本企業は多く、米国のAI投資拡大は国内メーカーの受注増につながる可能性があります。半面、米利上げ観測の後退で円高・ドル安が進めば、日経平均の上値を抑える要因にもなりかねません。日本の個人投資家にとっては、米株高の恩恵を受ける投資信託が増える一方、為替の円高が運用成績を目減りさせる両面があるため、株価と為替をセットで見極める姿勢が大切になります。米長期金利の高止まりが続くかどうかも、今後の相場を左右する焦点となります。

まとめ:雇用の弱さが逆に株高を呼ぶ「ニュースは悪いが株には好材料」の展開です。金利と為替の綱引きから目が離せません。


出典:
TheStreet – Stock Market Today (Oct. 2, 2026)
Yahoo Finance – Stock Market Today Friday October 2

Photo: David Vives / Unsplash

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