玩具大手ハスブロで情報流出──従業員のSSNやカード情報が露出

テクノロジー

米玩具・ゲーム大手のハスブロが、従業員の個人情報が流出したと明らかにしました。今年3月に受けたサイバー攻撃が原因で、社会保障番号(SSN)や金融口座情報などが漏れた恐れがあります。同社は8月末から対象者への通知を始めており、なりすまし被害への警戒を呼びかけています。

SSNやカード情報が流出

ハスブロは8月28日、米マサチューセッツ州の司法長官などの規制当局に情報流出の届け出を提出しました。同州では436人の従業員が影響を受け、流出した可能性がある情報には、社会保障番号、金融口座情報、クレジット・デビットカード番号、運転免許証の情報が含まれます。

流出の発端は、今年3月に発生したサイバー攻撃です。攻撃者は従業員のアカウントを乗っ取って社内システムに侵入し、個人情報や金融情報にアクセスした可能性があるとされます。ハスブロの従業員は世界で約4600人おり、その大半が米国内で働いています。届け出はマサチューセッツ州のものであり、他州を含めた全体の被害規模はさらに膨らむ可能性があります。

アカウント侵害が突破口に

同社は「モノポリー」や「トランスフォーマー」などで知られる世界有数の玩具メーカーです。近年は企業を狙った情報窃取が相次いでおり、従業員一人のアカウント侵害が大規模な情報流出に発展する典型例と言えます。対象者には、身元情報の悪用に備えた監視サービスの利用が案内されています。

日本への影響

ハスブロは日本でも玩具やボードゲームを幅広く展開しており、日本法人や取引先を通じて間接的に関わる人も少なくありません。今回の流出が直ちに日本の消費者に影響するわけではありませんが、グローバル企業のシステムが一つのアカウント侵害から突破される怖さは、日本企業にとっても他人事ではありません。

日本でも、さくらインターネットへの不正アクセスなど、認証情報を突かれる被害が続いています。企業の人事・情報システム部門は、多要素認証(パスワードに加えて別の確認手段を求める仕組み)の導入や、退職者アカウントの速やかな停止といった基本対策を改めて徹底することが求められます。個人としても、同じパスワードの使い回しを避け、身に覚えのない請求や連絡には慎重に対応する姿勢が、被害を未然に防ぐ第一歩になります。

まとめ:たった一つのアカウントの綻びが、数千人規模の情報流出につながりました。私たち一人ひとりのパスワード管理が、組織を守る盾になるのではないでしょうか。


出典:
SecurityWeek – Hasbro Data Breach Exposed Employee Personal Information
Secureblink – Hasbro Data Breach Exposes Employee SSNs

Photo: Dominik Malinowski / Unsplash

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