アプライドマテリアルズ最高益──売上25%増、AI半導体需要で

半導体製造装置で世界大手の米アプライドマテリアルズは8月13日、四半期決算を発表し、売上高が過去最高となる91億1500万ドルに達しました。前年同期比25%増で、AI(人工知能)向け半導体の需要拡大が装置投資を押し上げています。同社は通期見通しも上方修正しました。

四半期の伸び率は史上最大

発表された第3四半期(5〜7月)の売上高は91億1500万ドルで、前年同期比25%増、前四半期比では15%増と、四半期ベースの伸び率としては同社史上最大となりました。特別項目を除いた1株利益は3.50ドルで、前年同期を41%上回りました。半導体メーカーがAI用プロセッサーや高性能メモリー、先端実装の生産能力増強に向けて、製造装置への投資を積極化していることが背景にあります。

次の四半期も強気の見通し

会社側は先行きにも強気です。次の第4四半期(8〜10月)の売上高は約102億5000万ドル、1株利益は約4.02ドルを見込んでいます。半導体製造装置の中核である「セミコンダクター・システムズ」部門の売上高は約79億ドルを予想しています。

さらに同社は、2026年通年の見通しも大きく引き上げました。これまで「30%超」としていた半導体システム部門の成長率を、それを上回るペースへと修正しています。顧客からの需要が一段と強まり、先の見通しが立てやすくなったことが理由です。AI投資の波が、半導体そのものだけでなく、それを作るための装置産業にまで広く恩恵を及ぼしていることを示す決算となりました。

日本への影響

半導体製造装置は、日本が世界で高いシェアを握る分野です。アプライドマテリアルズの好調は、東京エレクトロンやアドバンテスト、SCREENホールディングス、レーザーテックといった日本の装置メーカーにとっても追い風となります。AI向け投資が世界的に拡大する局面では、これらの企業への発注増や業績押し上げが期待され、日経平均株価の半導体関連銘柄を支える材料になります。

また、AI半導体の増産は、信越化学工業やSUMCOが手がけるシリコンウエハー、各種の高純度素材や部品を供給する日本企業にも波及効果をもたらします。ラピダスによる次世代半導体の国産化を進める日本にとっても、装置需要の拡大は産業全体の追い風となります。日本の読者にとっては、AIブームが遠い米国だけの話ではなく、日本の得意分野である装置・素材産業の成長機会につながっている点を押さえておきたいところです。

まとめ:AIの熱狂は、目に見えるチップの奥で、それを作る装置産業にまで広がっています。日本のお家芸が問われる時代の到来を、静かに見つめていきましょう。


出典:
Investing.com – Applied Materials Q3 FY2026 slides: record results, raised outlook
24/7 Wall St. – Applied Materials Q3 2026: Record Revenue With a $10.25B Q4 Outlook

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