10月15日の金(ゴールド)相場が1オンス4176ドル前後まで上昇しました。前日発表の米卸売物価指数(PPI)が4年ぶりの高い伸びを示したことで、インフレに強い資産として金に買いが集まった形です。前日に急落していた銀(シルバー)も反発しました。
金は前日比1.2%高、銀は約2%反発
米国市場の朝方取引で、金のスポット価格は1オンス4175.90ドルと前日比51.30ドル(1.24%)上昇しました。銀も57.55ドルと1.15ドル(1.99%)上げ、前日の約5.9%の急落から反発しました。金と銀の価格比を示す金銀レシオは約72.6倍となっています。
4年ぶりの高い伸びとなったPPI
上昇の引き金は、米労働省が発表した9月のPPI(卸売段階、企業間で取引されるモノの価格動向を示す指標)です。最終需要向けのPPIは前月比1.3%上昇と4年以上ぶりの大きさとなり、前年同月比では6.3%上昇しました。上昇分の8割超をエネルギーが占め、インフレの根強さが改めて意識されました。
次の金融政策会合をにらむ市場
ドル安と長期金利の低下も金の支えとなりました。市場参加者は同日予定されていたFRB(米連邦準備制度理事会)要人の発言や、10月27〜28日に開かれる次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目しています。追加利上げの可能性が残るなか、各国の財政リスクへの不安も金の需要を下支えしているとの指摘があります。
日本への影響
金価格の上昇は、日本の個人投資家や家計にも身近な話題です。国内で売買される金地金やジュエリーの価格は国際相場と円相場に連動するため、金高に加えて円安が進めば、円建ての国内金価格はいっそう高くなります。実際、純金積立やインフレ対策として金を保有する動きは日本でも広がっており、相場上昇は保有者の含み益拡大につながる一方、これから買う人にとっては割高感が強まります。米国のインフレ指標が金やドルを動かし、それが円相場を通じて日本の輸入物価や株式市場に波及する構図は続いています。日本の読者は、金という「安全資産」への資金逃避が世界的なインフレ警戒の表れであることを読み取り、自身の資産配分を点検する好機とすべきです。
まとめ:輝きを増す金は、世界がインフレと財政不安に身構えるサインでもあります。相場の裏にある不安の正体を見据えたいところです。
出典:
https://www.usagold.com/daily-precious-metals-market-report-october-15-2026/
https://fortune.com/article/current-price-of-gold-10-15-2026/
Photo: Milad Fakurian / Unsplash


