ペルー大統領選決選投票が本日実施──フジモリ氏vs左派サンチェス氏、銅市場も注視

国際ニュース

南米ペルーで6月7日、大統領選の決選投票が行われる。保守派のケイコ・フジモリ氏(50)と左派のロベルト・サンチェス氏が対決し、世界有数の銅産出国の行方を左右する選挙として国際的な注目を集めている。

4回目の決選投票に挑むフジモリ氏

4月12日の第1回投票ではフジモリ氏が17.18%、サンチェス氏が12.03%の得票率で上位2人に入り、決選投票に進んだ。フジモリ氏は故アルベルト・フジモリ元大統領(在任1990〜2000年)の長女で、大統領選決選投票への進出は4回目となる。

対照的な鉱業政策

両候補の鉱業政策は対照的だ。フジモリ氏は鉱業セクターの政策継続と規制の安定を掲げる。一方、サンチェス氏は鉱業契約の見直し、超過利潤税の導入、富裕税の新設を主張しており、投資家の間では警戒感が広がっている。ただし、サンチェス氏は決選投票に向けて穏健路線にシフトしているとも報じられている。

ペルーはGDP(国内総生産)の約10%を鉱業が占め、世界第2位の銅産出国だ。銅価格は現在1ポンドあたり約5.64ドルで推移しており、選挙結果次第では供給不安から価格が変動する可能性がある。また、中国資本が建設したチャンカイ深水港がペルーの輸出構造を太平洋・上海方面に再編しつつあり、南米全体のサプライチェーンにも影響を及ぼしている。

日本への影響

日本にとってペルーは重要な銅の調達先であり、選挙結果は資源安全保障に直結する。サンチェス氏が勝利して鉱業規制を強化した場合、銅の供給リスクが高まり、電気自動車(EV)や半導体製造に必要な素材価格の上昇要因となり得る。日本の商社や資源企業は、調達先の多角化を視野に入れた戦略の再検討が必要になるかもしれない。

まとめ:世界の資源市場を左右するペルー大統領選の結果に注目が集まります。


出典:
AS/COA – Peru Presidential Candidates
Mining.com – Peru Runoff
Al Jazeera – Peru Election

Photo: Ruben Hanssen / Unsplash

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