ウクライナへの夜間攻撃に使用されたロシアの無人機が5月29日、NATO加盟国ルーマニア東部ガラツィ市の集合住宅に衝突し、53歳の女性と14歳の息子の2人が負傷した。ロシアの攻撃がNATO加盟国の市民に直接被害をもたらした初のケースとして、国際社会に衝撃が走っている。
イラン設計の「ゲラン2」型がルーマニア領空を4分間飛行
ルーマニア国防省によると、衝突したのはイラン設計の「シャヘド136」をロシアが改良した「ゲラン2」型無人機で、約4分間ルーマニア領空を飛行した後に建物に激突し、搭載していた爆発物が起爆した。住民70人が避難を余儀なくされた。
ルーマニアのミルツァ国防相はNATOに対し、対ドローン防衛能力の移転加速を要請した。NATO事務総長は「国際法の重大な違反」として、ロシアに対する非難声明を発表している。
ウクライナのゼレンスキー大統領はこの事件を「ロシアの戦争がNATOの国境を越えた証拠」と述べ、防空システムの追加供与を改めて訴えた。ルーマニアはウクライナとの国境からわずか16キロの距離にあり、これまでも複数回にわたりロシアの無人機が領空に侵入していた。
まとめ:NATO加盟国への直接被害は、欧州の安全保障体制に新たな課題を突きつけています。
出典:
NPR – Russian drone launched against Ukraine crashes in Romania, injuring 2
Washington Post – Russian drone hits residential building in Romania, posing test for NATO
NBC News – Russia denounced after drone hits Romanian apartment building
Photo: Tobias Wilden / Unsplash


