イスラエルで6月2日、超正統派(ハレディ)ユダヤ教徒が兵役義務化に抗議し、数万人規模のデモが全国で展開された。主要道路や鉄道が封鎖され、車両への放火も発生するなど、国の中枢機能が一時麻痺した。
宗教と国防の衝突
超正統派は長年、宗教学校での学習を理由に兵役を免除されてきた。しかし最高裁の判決や国防予算の逼迫を受け、政府が義務化に踏み切った形だ。毎年約1万3,000人の超正統派男性が徴兵年齢の18歳に達するが、実際に入隊するのは10%未満とされる。
この問題はネタニヤフ首相の連立政権を揺るがしている。超正統派の連立パートナーが支持を撤回し、今秋に数週間前倒しの総選挙が実施される可能性が浮上している。多くのイスラエル国民は、レバノンやガザでの軍事作戦で予備役の負担が増す中、超正統派だけが免除される現状に不満を強めている。
まとめ:宗教と国防の対立というイスラエル社会の根深い問題が、改めて表面化した形です。連立政権の行方にも直結する重大な局面といえるでしょう。
出典:
NPR – Ultra-Orthodox protesters block roads and trains across Israel over military draft


