英製薬大手GSK(旧グラクソ・スミスクライン)が、米バイオ医薬品企業ヌバレント(Nuvalent)を約106億ドル(約1.7兆円)で買収すると発表した。1株124ドルでの公開買い付けで、直近の終値から40%のプレミアムが付いた。
肺がん治療の有望薬を獲得
ヌバレントは肺がん治療に特化した臨床段階のバイオ企業で、ROS1阻害薬「ジデサムチニブ」(zidesamtinib)とALK阻害薬「ネラダルキブ」(neladalkib)という2つの有望な後期開発品を保有する。いずれも非小細胞肺がん(NSCLC)向けの次世代型選択的阻害薬で、既存薬より副作用が少ないとされる。
新CEOの戦略転換
GSKのルーク・マイルズ新CEOにとって初の大型買収案件となり、同社のがん治療パイプラインを大幅に強化する狙いだ。買収完了後の純投資額は現金控除後で94億ドルとなる見込みだ。
日本への影響
日本は世界第3位の医薬品市場であり、GSKの新たながん治療薬は日本での承認・販売にも影響する。肺がんは日本人のがん死因のトップであるため、新薬の早期導入が期待される。また、製薬業界のM&A活発化は、武田薬品やアステラス製薬など日本の製薬大手の戦略にも影響を与えるだろう。
まとめ:GSKの大型買収は、がん治療分野での新薬開発競争が一段と激化していることを示しています。
出典:
STAT News – GSK to buy Nuvalent for $10.6B
US News – GSK Boosts Cancer Portfolio
GuruFocus – GSK Acquires Nuvalent


