ウォール街急落──ダウ953ドル安、中東緊張で5週間ぶり安値

6月10日の米国株式市場は、中東情勢の緊迫化と半導体株の売りが重なり大幅安となった。ダウ工業株30種平均は953.33ドル(1.87%)安の49,918.78ドルで取引を終え、S&P500は1.62%安の7,266.99、ナスダック総合は1.98%安の25,169.50と、いずれも5週間ぶりの安値圏に沈んだ。

原油高と半導体売りの二重苦

売りの背景には複数の要因がある。米軍がイランへの2日連続の攻撃を実施したことで原油価格が急騰し、WTI先物は1バレル92.45ドルまで上昇した。インフレ再加速への警戒から、投資家はリスク資産から資金を引き揚げる動きを強めている。

半導体セクターも引き続き弱い。ブロードコムのQ2決算でAI半導体売上は143%増と好調だったものの、ソフトウェア部門の未達が嫌気され、半導体ETF(SMH)は前週金曜に約10%急落。2カ月間で80%上昇した反動で利益確定売りが加速している。CNBCによると、「ウォール街の恐怖指数」VIXも急上昇し、市場のボラティリティが高まっている。

日本への影響

日本市場への影響も避けられない。米国株の急落を受けて日経平均株価は下落圧力にさらされるほか、リスク回避の円買いが進めば輸出企業の業績見通しに影響する。一方で、原油高が続けば日本の輸入コストが膨らみ、日銀の金融政策判断にも影響を及ぼす可能性がある。個人投資家は、地政学リスクの高まりを踏まえたポートフォリオの分散を検討すべきだ。

まとめ:地政学リスクと半導体セクターの調整が重なり、当面の市場は不安定な展開が続きそうです。


出典:
CNBC – Stock market news for June 10, 2026
Bloomberg – Stock Market Today: Dow, S&P Live Updates
CNBC – Wall Street’s fear gauge punches back

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