米製薬大手イーライ・リリー(Eli Lilly)は5月21日、開発中の肥満治療薬レタトルチド(retatrutide)の第3相臨床試験で、患者が平均28.3%(約32キログラム)の体重減少を達成したと発表した。約2,500人が参加した80週間の試験で、参加者の約45%が30%以上の減量に成功し、これは肥満外科手術と同等の水準だという。
3つのホルモン受容体を同時に活性化
レタトルチドは、食欲を抑制するGLP-1、インスリン分泌を促進するGIP、脂肪燃焼を促すグルカゴンの3つのホルモン受容体を同時に活性化する初の薬剤だ。既存のオゼンピック(GLP-1のみ)やゼップバウンド(GLP-1とGIPの2つ)を上回る効果が示された。
副作用として吐き気や下痢などの消化器症状が報告されたが、先行試験と概ね同水準だった。リリーはこの結果をもとにFDA(米食品医薬品局)への承認申請を準備する。
まとめ:注射一本で外科手術並みの減量効果が得られる可能性が示され、拡大を続ける肥満治療薬市場の競争が一段と激化しそうです。
出典:
CNBC – Eli Lilly Retatrutide Clears Obesity Trial
ABC News – New Weight Loss Drug Results
Photo: David Trinks / Unsplash


