記録的な上昇を続けてきた金(ゴールド)の価格が、1トロイオンス=約4,405ドルまで反落しました。米国の強い雇用統計を受けて利上げ観測が浮上し、安全資産の代表格である金に売りが出た形です。
強い雇用統計で利上げ観測が浮上
金の国際価格は9月7日、前日比0.62%安の1トロイオンス=4,404.98ドルまで下落しました。予想を上回る米雇用統計を背景に、米連邦準備制度による利上げが近いとの見方が強まったことが売りを誘いました。金は利息を生まないため、金利の上昇局面では相対的な魅力が薄れやすい資産です。
2026年は歴史的な上昇基調
もっとも、2026年に入ってからの金相場は歴史的な上昇基調にあります。米国の経済不透明感、ドル安、そして安全資産への根強い需要が価格を押し上げ、たびたび過去最高値を更新してきました。今回の下落は、こうした急騰局面での一服とみる向きが多いようです。
需要を支えているのが各国中央銀行の動きです。中国人民銀行は8月まで22カ月連続で金を買い増し、保有量は7,673万トロイオンスに達しました。ドル依存を減らす動きや上場投資信託(ETF)への資金流入も、金相場の下値を支える要因となっています。
日本への影響
金価格の変動は、日本の家計や投資家にも直接響きます。国内の金小売価格は国際価格に円相場を掛け合わせて決まるため、円安が続く局面では国際価格が下がっても店頭価格が高止まりしやすい特徴があります。純金積立やゴールドETFを保有する読者にとって、今回のような急な反落は評価額の目減りにつながる一方、割高感が和らぐ買い場と捉える投資家もいます。また金は宝飾品としてだけでなく、田中貴金属工業などが扱う投資商品としても人気が高く、インフレや地政学リスクへの備えとして資産の一部に組み入れる動きが根強く続いています。値動きが荒くなっている局面だからこそ、一度に多額を投じるのではなく、時間を分けて少しずつ買う「時間分散」を意識することが、リスクを抑えるうえで有効だと考えられます。
まとめ:金の急騰も一本調子ではありません。値動きの荒さと向き合いながら、慌てず自分のペースで付き合っていきたいですね。
出典:
Trading Economics – Gold Price
Investing News – Highest Price for Gold


